トモエブログ

きぐるみハードコア

【感想メモ:アニメ】「ガラスの仮面(84年)」7話まで

アイドル伝説えり子を二周した後、女の子が切磋琢磨して芸事を競う作品が観たくなったので、今まで見た事が無かった84年版のアニメのガラスの仮面を視聴。05年版のアニメのガラスの仮面は観たことがあったけれど、そちらを観たときには、「これなら原作読んでた方が良いでしょ」と思った。ぼんやりといまいちだったな程度の認識だったけれど、84年版を観進める中で05年版も並行して見直してみようかなと思って観始めたら、イマイチを通り越して酷い料理の仕方だなと思って視聴を断絶してしまった。無限に文句をつけてしまうので05年版の話は終わり。

 

ぼくは、漫画のアニメ化の時に漫画の展開をそのまま再現したアニメが好きではない。それなら、原作をそのままやるなら原作読んでれば良いじゃん、と思ってしまうし、それってアニメ化というより映像化じゃないかと思う。

ジョジョのアニメも原作再現度の高いTV版よりOVA版の方が面白いと思うし、タンクローリーだ!からの静止した炎の中から承太郎が現れるシーンは格好良い。

 

84年版アニメのガラスの仮面は、原作をアニメにした時の調理の仕方がすごく上手いなと思う。原作を大胆に端折っている部分や、構成が入れ替わったりアレンジが加えられたりしている部分が多いけれど、原作のゾクっとする部分や引き込まれる要素をちゃんと観せてくれる。

それと、マヤちゃんの目がすげー怖いのが凄く良い。

一話アバンの年末出前の場面で、マヤという少女が芝居にかける情熱の強さと、その異常性が、OP前のほんの数分で印象的に描かれるのがすごく好きだけれど、海に飛び込むマヤちゃんの目がすげー怖いのがめちゃめちゃに良い。目がやべーっと思っていると、それを見ていた月影先生月影先生との接触シーンをこの一瞬で済ませているのも良い)が、マヤの才能を見出す……よく考えると、才能を見出す要素は見当たらないし、月影先生が何故深夜徘徊しているのかもわからないけれど、演出とマヤちゃんの目がやべー点でどうでも良くなる。

 それと、桜小路くんがなんかチャラいのが個人的にツボ。この桜小路くんは、なんだかこじらせた気持ち悪いムーヴをしないと思う。