2017年の4月に読んだ石川博品せんせいのアイドル小説「メロディ・リリック・アイドル・マジック」が刺さったので、DTMを始めました。
メロディ・リリック・アイドル・マジックという小説の中では、アイドル達がセルフプロデュースをし、ライブハウスでイベントを組み、沖津区の中で一つのシーンを形成しています。
それが、まるでインディーズバンドのようで面白いなと思いましたし、ぼくも音楽というものが好きなので、この作者は音楽が好きなんだなと感じる部分が所々に散りばめられていて、とても好感を持ちました(初手作者コメントでイアン・マッケイがねじ込まれていたに、まず笑いました)。
メロリリの中で、特に心に刺さった台詞というのが、アイドルを始めたいと思っている一年生に向けたアドバイスの、
「いまやれ! 早くやれ! うまくなるのを待ってないでやれ!」
です。
多分、このやり取りを読んだ時くらいに、マジでDTMを始めようと思ったんだと思います(うろ覚え)。
ぼくはスラッシュ(メタル)という音楽が好きです。
ぼくは、自分が知っているものはたいていみんな知っているだろうと思いこむたちがあるので説明をすると、スラッシュ(メタル)というのはヘヴィメタルという音楽のサブジャンルの一つです。ヘヴィメタルとハードコアパンクの合いの子の音楽で、80年代中盤から後半にかけて盛り上がったジャンルです。
(メタリカ・アンスラックス・メガデス・スレイヤーの四バンドは「スラッシュメタル四天王」と呼ばれていますが、個人的に、前記四バンドはスラッシュメタルというジャンルの枠に囚われないバンドだと思っているので、あまりその呼び方は好きではありません)
ぼくはその中でも、クロスオーバースラッシュというジャンルが好きです。ヘヴィメタルとハードコアの合いの子のスラッシュメタルとハードコアがクロスオーバーした音楽で、S.O.D.やD.R.I.といったバンドが中心となって80年代に盛り上がったジャンルで、最近のバンドだと、Iron Reaganなどが有名でしょうか。とりあえず、メタルよりもハードコア色の強いスラッシュが好きです。
なので、ぼくは「スラッシュメタル」が好きというよりも「スラッシュ」が好きなんですけど、ぼくがスラッシュという音楽の好きな所の一つは、シンプルなリフを速度にまかせて演奏した曲が多いので、バンドの演奏が下手でも曲が成り立ってしまう所です。むしろ、下手な音源の方が、上手く演奏された音源よりも格好良かったりもします。
ぼくはデスメタルという音楽も好きなんですが、ブルータルデスメタルのように音をみっちり詰め込んだような音楽性よりも、初期デスメタル的な、スラッシュ要素が混じったような音楽性のバンドが好きです。
最近だと、GRUESOMEなんかが特に好みです。
「メロリリ」の話に戻りますが、メロリリの中でも、メロリリの音楽性はスラッシュで行くみたいな事も言ってましたしね(言ってない)。
ぼくはヌンチャクというバンドが好きなのですが、その中の「3コードで悪いか」という曲は、個人的に座右の銘にしたいくらい好きな曲でもあります。3コード・パワーコードを掻き鳴らしながら権威主義的なヘヴィメタルマニアを馬鹿にしていく曲なんですが、これがめちゃめちゃに格好良いんですよね。
よく、ギターを挫折する時のあるあるネタで、Fのコードが抑えられないから挫折……! みたいなのを良く見ますけど、パワーコードさえ押さえられればギターは弾けるし曲も作れる! という気分になってとても励まされます。響け!ユーフォニアムの一番新しい短編集で、夏紀せんぱいも大学で軽音サークルに入るかもしれないような話もありましたが、エレキギター・ベースというのは、始めるのが簡単な楽器(誰でも音が鳴らせる)なので気軽に始めて欲しいなと思います。
ぼくは前から何度かDTMを始めようと思った事があったのですが、その度に、何度も挫折していたんですが、今回こそはちゃんとちゃんと曲を作れるようになろうと思いました。
そんなこんなでDAWソフトの使い方を覚えながらの一曲?目。
二曲と曲を作りながらソフトの使い方を探っていました。
そんなある日、Twitterで相互フォロー関係にあるeifonenさんが、下記のようなツイートをされていたので、曲を作って送りつけたりなどをしました。
プリティーリズムを題材としたエクストリームミュージック、プリズムコアの創設をここに宣言する
— eifonen (@eifonen) 2017年5月1日
作りました!!!!!! https://t.co/4lIReuu5Hf #prismcore #プリズムコア
— 巴 (@Tomoe_Kixx) 2017年5月3日
その後、eifonenさんが企画されたプリズムコアコンピのアルバムに二回参加させていたいたのと、eifonenさん企画のイベントに出演もさせていただきました。
アニメスーサイドというイベントは、めちゃくちゃにヤバくて面白かったのですが、その第二弾が7/14(土)に行われるので来て下さい(告知)。
【速報】
— ロレックスレコーズ 3/31川崎btmsup (@rorexrecords) 2018年3月7日
ロレックスレコーズpresents vol.8
アニメスーサイド2018
2018/7/14 16:30頃から
@中野雷神
【Live】
No.305
見えないくん(Deathperanza Records)
TokyoMorbidEdge
Scum of Prism
eifonen
【DJ】
プリキュアおじさん
はるのおと
DJ見えないくん
にしぞの
and more…!!! pic.twitter.com/zaU8Vsyh7I
長くなりましたがM3の話。
ぼくは、即売会というもの自体、ドール関連の即売会にしか参加した事がありませんでした。昔から、同人即売会に参加するのなら出展する側だろうという(謎の)決心があったのですが、今回、M3に出展する事にしました。
応募した時点では、プリズムコアの音源集を出す事以外は、「SAKURAMATSURI」という音源集を出す事が決まっていました。説明をすると、SAKURAMATSURIは、GO-ZENというバンドのHINAMATSURIというCDが元ネタです。(結局出しませんでしたが)
アイドルアニメを題材とした音源を出そうかなとも思っていたのですが、結局、プリズムコアの音源集と、富野かんとくの作品を題材としたEPを作る事がM3の2週間ほど前に決まりました。
先にEPのタイトル「トキョーミーンズノスタルジア」と、音源コンセプトが決まって、そこから各曲のタイトルを決めていきました。
ぼくは昔から曲に歌詞をつけるのが苦手なので、そこが一番苦労しました。
バイストン・ウェルと日本縛りという事で、ガーゼィの翼とアベニールをさがしても入れたかったですね。
M3前日に音源を全て整え、ダイソーに買い出しに行き、CDRを焼き始めましたが、CDRを焼く事が出来ないトラブルが発生しました。
色々と試しましたがCDRが焼けず、「これは、明日はダウンロードカードを配布する事になるのでは……」と絶望しかけましたが、キングオブプリズムバイプリティーリズムのBDを購入した時に購入した外付けドライブを使ったら焼く事が出来ました。
そのまま徹夜してCDを焼いてジャケットをコンビニで印刷して云々とやっていく予定だったのですが、寝てしまって、気づいたら午前六時でした。八時頃には出ないと間に合わない予定だったので、そこから必死に焼けるだけのCDRを焼いて家を出ました。
会場についたら、サークル入場時間に間に合わなかったので、会場のチェックが終わるまで、「私はサークル入場時間に遅刻しました」という札を首から下げて入場を待たされていました(嘘です)。
その後、一般入場の時間まで急いで準備をしているうちに開場時間となりました。設営完了の写真を取るインターネットしぐさが出来なかった!
エッ、こんなに人が来るの?!
と、ちょうどぼくのスペースの眼の前が入場口だったので、会場にぞろぞろ入ってくる人の多さに驚かされました。
へぇ~っこんなにも人が来るんだなぁと思いながらがさごそと試聴の準備などをしていました。試聴には、サウンドクラウドに接続した7インチタブレットを使いました。そんなこんなで準備をしていると、ぼくのブース前にやってくる人が。
これください、と、プリズムスロォタァのCD。
あ、ありがとうございます。と、お金を受け取り、CDを渡しました。
あ、思ったより早く売れたなと思いました。嬉しかったというより、ホッとしたという思いが強かったでしょうか。でも、嬉しかったです。
その後も、定期的にブースに来られる方がいらっしゃいました。ぼくの予想では、プリズムコア音源よりも富野スラッシュEPの方が受容が多いかと思って多く持っていったのですが、プリズムコア音源だけを購入される方はいらっしゃっても、富野スラッシュEPだけを購入される方はいらっしゃらず、プリズムスロォタァが途中で売り切れてしまったので、焼いていく音源の数を間違えたな、という反省がありました。(前日までの準備が甘く、用意していた音源数が少なかったのが一番の反省ですが)
とはいえ一人での参加という事で話し相手も居なかったので、だいたいの時間はスケッチブックに絵を描いていました。
ポスター代わり
お出かけ掲示。
途中、会場で唯一の知り合いのEifonenさんのGnu Boysの演奏を観に行きました。
(みおん様がうまく描けなかった)
ブースで声をかけていただいた方に、富野スラッシュEPについて「メタルなんですか?」という質問をいただく事が何度かありましたが、その度に、口ごもってしまいました。先述の通り、ぼくはスラッシュメタルが好きというよりもスラッシュが好きで、作った音源も、スラッシュ「メタル」ではないなという意識が強かったので、「メタル……というよりは、スラッシュですね……。いや、大きな括りで言えばメタルと言っても良いかもしれませんが」などと、曖昧な返答をしていました。
15時半になって、終了のアナウンスが流れ、会場内は拍手。
その後、東京アニメセンターのプリティーミュージアムに行きました。
トーキョーモービッドエッヂは、ギター:友恵ちゃん。ベース:きさらぎちゃん。ドラム:葉月ちゃんで、ぼく(バーチャルTS化)がボーカルを担当しているという設定のバーチャルガールズエクストリーム(メタル)バンドです。