5月の終わり頃。
アマゾンミュージックの聴き放題に9mm Parabellum Bulletの音源が多くある事に気づいたので、初期から順々に聴いていった。
9mmを知ったのは、高校三年生の時に、同級生から1stアルバムの「Termination」を借りたのがきっかけで、9年間、9mmの音源はそれしか聴いていなかったし、ここ9年はまともにアルバムを通して聴いた事も無かった(はず)。
そもそも何故借りる事になったのかといえば、その同級生から卒業ライブでバンド演奏をしようと誘われたからだった(と思う)。
ぼくは高校二年生の時にギターを始めたけれど、その同級生はもっと前からギターを初めていて、メタルも好きだったので音楽の話などをたまにしていた。誘われた時、ぼくは人前できちんと演奏した事が無かったけれど、大学では音楽をしようと決めていた(と思う)のでライブハウスで演奏をするという事に興味はあったし、なんらかのメタルのコピーをするらしいという話だったのですぐに了承した(と思う)。
なんらかのメタルのコピーをするらしいという話だったけれど、結局コピーする事になったのは9mmが2曲とメタリカのエンターサンドマンだった(ちなみにぼくは、メタリカのグルーブ重視路線変更後の曲があまり好きではない)。
もっとメタルっぽい曲がやりたかったと思いつつもそんなこんなで練習をしていると、9mmの曲がゼンゼン弾けない事に焦った。
ぼくはギターを始めて以降、その時まで単音中心のリフ弾きと速弾きが出来るようになる練習しかしていなかった。ギターを始めた直後は、ギターと一緒に買ったメガデスのスコアの曲を練習して、それからしばらく経ってからは地獄のメカニカルトレーニングを教本として練習していた。
つまりは、コード弾きに関しては初心者同然だったという事で、練習がめちゃめちゃ大変だったという記憶がある。「初心者同然だった」と書いたけれど、人生でコード弾きの練習をしたのがこの時だけなので、今もまともに出来ない。
渡されたノルマチケットをサバく事も出来ずに迎えた本番。
ライブハウスには高校の人たちが多かったが、ほとんどの人たちの目当ては、ぼくらの後に演奏する、クラスカースト上位の面子で構成されたバンドだった。ぼくらの演奏の時に盛り上がっていたのは、ベーシストの同級生の友人達数人だった。メタリカの時に最前列で揃ってヘッドバンギングをしていたのを覚えている。
(その後、一緒に演奏していたベーシストの同級生はTwitterフォロワー四万人超のボーカロイドpになって、そのベーシストの友人としてライブに来ていた一人とぼくは大学で偶然出会ってバンドを組む事になり、ぼくをその時のライブに誘ってくれたギタリストの元同級生が参加しているバンドとライブをする事などもあった)
5月の終わり頃。
9mmの1stアルバムの「Termination」を聴きながら、その頃の事を思い出して懐かしい気持ちになっていた。
9mmは1stアルバムの曲が一番格好いいと思うけれど、2nd、3rdと順々に聴いていくと、だんだんメロディラインがクサくてぼく好みの曲があったりして、早い話が、9mmのことがそれなりに好きになっていた。
名古屋でライブでも無いかなと思って調べてみれば、すぐ一週間後に、シネマスタッフのデビュー10周年記念ライブに出演するとの事だったので、すぐにチケットを取った。シネマスタッフはぼくの大学時代の先輩にあたるバンドで、いつかお金を払ってライブを観たいと思っていたのでちょうどよかった(?)し、あまり邦ロックバンドのライブに行かないので新鮮で楽しかった。
気軽に短時間でブログでも書くつもりだったけれど思ったより時間がかかってしまったので終わり。