トモエブログ

きぐるみハードコア

Wシリーズ(&Audible)からの森博嗣せんせい再入門

最近、森博嗣せんせいの作品をKindleで読んでいます(今は、Vシリーズを読んでいます)。

 

森博嗣せんせいの小説は、S&Mシリーズ四作目の詩的私的ジャックまでは大学の頃に読んでいたのですが、そのくらいの頃から、

「自分は、殺人事件が起きて、それを解決するようなミステリー作品が好きじゃないんじゃないか」

という事に気づいた事もあって(これは今でも変わりません&苦手だという実感が強くなっています)、いつか読もうと思いつつも、なかなか食指が動かない年月を過ごしてきました(エッセイなどは、何冊か読んでいましたが)。

 

昨年あたりから、オーディオブックサービスのAudibleが定額聴き放題化したのをきっかけに、基本的に、ぼくの労働時間の半分以上は、Audibleを聴いている時間になりました(自動車を運転している時間が長いので)。

聴くのはほとんどが物語形式の本で、実用書などの本は基本的に聴きません。だいたい、一日~二日のうちに一冊のペースで聴き終わります。

そうして毎日聴く作品の一つとして、S&Mシリーズの「封印再度」「幻惑の死と使途」を聴いた後、「夏のレプリカ」の配信は数カ月後か~~、などと思いながら、Wシリーズ一作目、「彼女は一人で歩くのか?」を聴き始めました。

 

作品内で引用もされている、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を思わせる設定のSF作品、か~~、と思って聴き始めましたが、このWシリーズがめちゃめちゃに面白くて、かなり夢中で聴いていました。

 

人間は簡単な事で死ぬ事はなく、老化は治療可能で超・長寿命が実現し、容姿や体格なども自由に変更する事が出来る世界。

その代償として、出生率が大幅に激減し、減少する労働人口を補う形で、人間と簡単に見分けがつかないアンドロイド的存在であるウォーカロンが製造され、社会の一翼を担っている世界。

意識を持っている(ようにしか思えない)高度に発達した人工知能達。

 

物語が進むにつれて明かされる世界設定だけでも、個人的に理想的とも言えるような世界で、わくわくした気持ちになりました(こんな未来にい(行・生)きたい!)。

 

そんな物語世界で動く登場人物(&非人物)達も魅力的で、いや、ハギリ博士とウグイさん……良かった……。ウグイさん、なんというか、「萌え」、ですよね……。

ってか、一巻の時点で驚かされたのが、真賀田四季博士が出&なんか、神みたいになってるんだが~~?!という事。

この時点でぼくが触れた作品では、「すべてがFになる」でしか登場していなかったので、一体、何が……??!

 

一体この世界に何が……??!!

という謎を追うように、一巻一巻、冒険活劇を繰り返していき、至った最終巻。

いや~~面白っ、よ、良かった~~~……!!

良かったけど、謎自体は、結局、明かされた謎自体は多くなかったな……!というか、途中で薄々気づいていたけれど、謎だと思っているものは、これ、過去作品の話も多いな……!

という事を思いました。

 

そんなわけで、S&Mシリーズと四季シリーズと百年シリーズを読んで、Vシリーズを読んでいるのが今です。

 

各シリーズの感想などについては、また順番に書いていきたいなと思います。