心に刺さりすぎて書きたい事が多すぎて、感想を書かないまま8巻の発売を迎えてしまった。
誰かに見せるため、というよりは自分が忘れたくないからブログに感想を書くようになったのだから、やっぱりもっと読み終わったら早めに書かないといけないなと思った。
3巻と同じように、「時間」というものがテーマで、3巻の桂香さんのくだりも心に刺さったけれど、7巻はそれ以上に「老化」というものがテーマで心に刺さる描写が多かった。あとがきも含めて。
ぼくも今年で28歳という歳になって、自分の老化……というよりは、肉親の老化というものが、現実的に考えたくないけれど考えなければいけないような歳になってきた。
そんな考えたくないものを目の前に突きつけられたような気分。
小さい頃、自分の親が年老いて死ぬのだと考えてるととても悲しい気分になったなと、そんな事を思い出した。
第一章最後の、師匠が一人で泣いているシーンを見た時には、本当に「ううゥッ」と声が漏れた。
そして、終盤は読んでいて涙が止まらなかった。
子ども向け番組に「大人の鑑賞に耐える」と例えるようで、あんまりこういった表現の仕方は好きじゃないけれど、「全然『ライト』ノベルじゃねぇ……」とあえて言いたくなる内容だった。
ぼくはりゅうおうのおしごと!の中のロリ描写がはっきり言って好きではないので、それが少ないのは個人的に良かった。
あと、姉弟子とのラブホテルのシーンはマジで「ばかじゃねーの!?」と思って笑ってしまった。挿絵の男・オッサン率が高い中で、姉弟子がエロCG集みたいに差分になる事で萌え萌えパワーを稼いでいたのが面白かった。
八一くんは、人の心がわからない将棋バケモノっぷりが増しているのが面白かった。