トモエブログ

きぐるみハードコア

【読んだ本】波間丿乀斎「「五胡十六国」入門」

三国志熱が高まっているという事もあり、今までの人生の中で何度か挑戦しようと思って、毎回毎回「よくわからない~!」となってしまっていた五胡十六国南北朝あたりを改めて調べたりしたいという気持ちが高まり、Kindleで「五胡十六国」と検索。

まさにそのままのタイトルの個人出版Kindle本がヒットし、自分がKindleアンリミテッド会員という事もあり、あまり期待しないままで読んでみる事にしたのが本書でした。

 

構成としては、

 

1:五胡十六国のあらまし

2:国別人物簿

3:五胡十六国の楽しみ方(資料・文献等の紹介)

 

という構成になっています。

 

五胡十六国時代のオタクの人が軽い語り口で五胡十六国時代の事を語っていくという内容ではありますが、読んでいる内に、これは、確かに分かりやすい……!段々と、わかってきたぞ……!というカンジがしてきました。

 

正直な話、最初に「五胡十六国のあらまし」を読んだ段階では、……なるほど???(いつも通りの、あまりピンと来ない理解度)程度の理解度でしたが、「国別人物簿」で各勢力の人物紹介に触れた後で改めて本書を読み返してみると、今まで全然頭に入らなかった五胡十六国の流れがするすると分かるようになっている事に気づきました。

 

五胡十六国時代、および南北朝時代

確かに、調べてみると面白いな……! という事が分かってきました。

各勢力図の変遷と、その勢力下での登場人物や人物関係が頭の中で組み上がってくると、確かに面白い……! それと、少し前までは「なんとなくカオスな時代」程度の認識でいた五胡十六国南北朝あたりの時代ですが、マジで異常な人物やエピソードが山盛りすぎでしょ……!という新鮮な驚きがあります。

 

五胡十六国の楽しみ方」のコーナーで、細かく資料や文献の紹介がされているのも、親切設計というか、オタクの人が人に自分のジャンルの事を布教したい熱が溢れていて良かったです。

さしあたって、真っ先に紹介されていた宮崎市定氏「大唐帝国」も読んだので、それについては改めて書きます。