【日記】女性ホルモン剤服用記録:2年半「メスホル喰うのも政治活動」
定期的に、女性ホルモン剤服用の記録を残していく日記です。
前回の記事から4ヶ月ほど。
前回の記事では、乳房の成長が著しくなってきたので服薬している薬剤を半分づつにしている、という事を書きましたが、今は、プロゲステロン剤のマレフェMTFの量を元に戻して、エストロゲン剤のエチニラだけを半分にしています。
これは、マレフェMTFの量を減らしたら、性欲が戻ってきたような感覚があったので、元に戻した、という事です。
前回からの変化という面で言えば、性欲がほぼ完全に消え失せたという事が大きいかもしれません。減退というレベルではなく、消失というレベルです。
同時に、性的なものとしてアウトプットされる生身の女性の身体に対する嫌悪感も、以前より増しているという自覚があります。
なんだかんだで女性ホルモン剤服用の継続期間が2年半になりますが、心身の具合はハッキリ言って最高に具合が良いです。
デメリットといえば、胸が痛む(物理)事と、女ホル服用を打ち明けた友人から、色々あって縁を切られそうになっている事くらいです。
生殖能力は一年を過ぎたあたりの時点で、(おそらくは非可逆的に)失われていますが、これは特にデメリットではありません。
人間の価値というものは、生殖機能の有無で決まらないという事は勿論ありますが、ぼくは倫理的な面でノット反出生主義者ではありつつ政治的な面で非出生主義者なので、むしろアドですらあります。
政治的な面で非出生主義者、というのがどういう事かというと、ぼくは反国家思想を持っており、国家や、あるいは資本制システムにダメージを与えるために一番効果的な攻撃方法が、人口再生産のボイコットだろうと思っているので、その実行を推奨している、という意味です。
昨年の中国で、COVID-19禍での当局の指示に従わなかった上海の若者が、「この罪は三代に渡るぞ!」と詰め寄られ、「句我們是最後一代!謝謝!(私達が最後の世代です!ありがとう!)」と返した言葉と動画がバズってミームになりましたが、そういう事です(それを題材にした展示が含まれた芸術展が今年の5月に深センで開催されましたが、早々に中止に追い込まれたりもしました)。
ぼくが最近つくづく思うのですが、「選挙の時に投票をする」行為だけが政治を左右するための行動だと感じている人が多いのではないか? という事です(ぼくは代議制民主主義のアンチであり、そもそも選挙時における投票行為の価値に重きを置いていない、という考えを持っている事もありますが)。
何が言いたいかというと、投票行為は勿論の事、デモや署名などの活動などを別にした所で、その濃淡に大きく差はあれど、そもそも、ぼく達が一日一日を過ごす一挙手一投足が政治的なのではないか? という事です。
VRChat用のアバターやワールド用アセット等の使用条件のNG事項に、「政治的活動」が設けられているものが多くありますが、そもそも、人間の活動で政治的活動でない活動があるだろうか?(いや、無い)(反語))という事です。
それは言い過ぎ(ラディカル的過ぎ)かもしれませんが、ぼくは「メスホル喰うのも政治活動」という気持ちで女性ホルモン剤を服用しています。
話題を少し飛ばしますが、最近、KADOKAWAでトランスジェンダーに関する本の出版が取りやめになる事件がありましたね。
思春期の少年少女に関する性別違和と安易な身体性の変化に対する警鐘を鳴らした本のようで、正直、読んでみたかった&読んだ上で色々と言いたかったなという気持ちがあります。
似たような話題で言えば、ダグラス・マレー「大衆の狂気」という本のトランスジェンダーの項目の中で語られてもいました。
その中で、「ちょっとした性別違和から、ベルトコンベアのような流れで性転換へと至ってしまう」イギリスの少年の事例の紹介などもされていました。
しかしながら、やはり自分としては、人間には自分の身体を自由にする権利があるので、例え後に後悔する事になる可能性があるとしても、気軽に自分の身体を変化させても良いだろうという考えを持っています。
前回の記事のシメで、
>基本的に、個人的には女性ホルモン剤を服用してQOLが向上しているという自覚がありますが、ぼくが心身ともに人よりも健康であるという自覚がある人間なのでこのような状態にあるにすぎないだろうという気持ちが強いので、人には特に勧めません。
>人には勧めませんが、本音としては上記の事はタテマエで、人間には自分の身体を自由に出来る権利があるので、興味があれば気軽にやってみれば良いんじゃないか、という気持ちがあります。
と書きましたが、そういう事です。
むしろ最近は、「人には勧めませんけどね……」というポーズや建前などは取っ払って、積極的に人に勧めていっても良いのでは?!とすら思っています。
(おわり)